秋穂霊場28番札所、開山堂のご案内

遍明院には秋穂霊場28番札所と、秋穂霊場を開かれた性海法印を祀った開山堂がございます。ご参拝の際は、28番札所だけではなく是非開山堂にもお参りください。


秋穂霊場 28番札所


秋穂霊場開山堂

秋穂霊場「開山堂」の由来

秋穂八十八ケ所の霊場を開かれた遍明院八世性海法印は寛保2年(1742)秋穂浦に生まれ、幼少の頃から仏心の志が篤く、8歳頃に遍明院に弟子入り、得度して「性海」と名付けられました。20歳の頃より高野山に上がり真言密教の修得を積み、帰ってから真言宗朝日山真照院で布教に努められました。

そして、師恵淳法印の環化によりその跡を継がれています。

幾度となく四国八十八ケ所を巡拝し、衆生済度の念願やみがたく、天命3年(1783)42歳の時その八十八ケ所の札所を秋穂に勧請することを発願し、檀家の篤信家下村畠田の戎屋作右衛門を連れて四国に渡り、第1番札所から順々に参拝して霊場毎に御符と境内の御砂を受けて持帰りました。そして各所に霊域を定め、御砂を撒布して尊像を奉安したのが秋穂霊場のはじまりと言われています。

性海法印は文化9年(1812)3月11日環化され、従者の作右衛門も遍明院役僧となり「善心法師」と名乗り文政8年(1825)9月11日天寿を全うされました。

お二方の像がこの開山堂に祀られております。